2021-06

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小説

マインド・クァンチャ 森博嗣-辿り着いた道-

ヴォイド・シェイパシリーズ第5作、完結編。ゼンが最後に仕合うのは、スズカ・カシュウの座を受け継ぎ、国の剣術師範となった男であった。美しさすら感じさせる剣捌きにどのように立ち向かっていくのか。物語は最後、ゼンが一つの選択をすることで終える。
時代小説

又蔵の火 藤沢周平-暗い宿命-

『又蔵の火』は、いずれも「暗い宿命」を背負って生きる男たちを描いた作品です。彼らに待ち受ける悲劇的なラストは救いがないものの、己の命を張って挑むラストには高揚と深い余韻を読者の胸に残すでしょう。
時代小説

高瀬庄左衛門御留書 砂原浩太朗-2021年上半期直木賞候補作-

神山藩の郡方を務める高瀬庄左衛門は、妻と子を亡くし50歳で一人余生を過ごしていた。息子の嫁である志穂、そして立花弦之助との出会いにより、神山藩の渦中へと飛び込んでいくことになるのであった。
時代小説

あきない世傳 金と銀(三) 高田郁-開花する才能-

四代目徳兵衛の急死により、五代目徳兵衛の座へと収まることになった惣次。商才に優れる五代目は内外の改革をもって五鈴屋の再興へと歩みを進めていくが、辣腕すぎる故に奉公人には厳しく、彼らの間に入る幸の存在が影ながらの支えとなっていた。商い戦国時代において武将としての一歩を踏み出す一巻。
時代小説

喜知次 乙川優三郎-どこまでも静謐で清冽に-

静謐で清冽な乙川作品の魅力が詰まった一作。変えることの出来ない現実を前にして懸命に生きる少年たちと、タイトルにもなっている『喜知次』の人生が味わい深い余韻を残す一冊。
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