2021-09

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時代小説

幻の声 宇江佐真理-派手さはなくとも-

一人一人が何かしらの過去や事情を抱えながらも楽しく日々を生きようとしている。時に悲しい事件がありつつも、日々を生きる庶民の優しさが柔らかに物語をつつむ。
時代小説

竹光始末 藤沢周平-かっこいい生きかた-

苦難の末に開かれる仕官への道、一人の女を愛した二人の男、命を懸けて本望を果たす者、それぞれの物語に男たちの生きかたがある。時代小説の面白さが詰まった六編の短編小説。
小説

悪の芽 貫井徳郎-加害者としての自覚-

かつていじめていた男が無差別事件を起こした、過去の罪に己を苛む男、現場を撮影した者、加害者の家族、様々な視点から一つの事件を浮かび上がらせる。
小説

流 東山彰良-少年らしい無鉄砲さで-

1970年代の台湾で、無鉄砲な少年の人生を描いた青春小説であり、難しいことは分からなくても楽しめる。一方で、直木賞でかつてないほどの絶賛を集めたすべての人を楽しませる傑作青春小説。
小説

鏡の背面 篠田節子-自分って誰?-

聖女と慕われた小野尚子が死んだ。しかし、遺体は小野尚子のものではないことが判明する。それまで接していた小野尚子とは誰だったのか?事件の背景には、小野尚子に扮して生きていた一人の女の壮絶な人生があった。移ろいやすく不確かな自己に読者は何を思うか……
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