2020-12

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時代小説

黒田如水 吉川英治-天才軍師の試練-

『黒田如水』は黒田官兵衛の30-36歳の6年間を描いた作品。羽柴秀吉・竹中重治との出会い、有岡城での説得など、官兵衛の転換期ともいえる時期である。また、長編作品で知られる吉川英治氏の中では非常に短く纏まった作品でもあり、吉川作品の初読者におすすめ!
時代小説

戦雲の夢 司馬遼太郎-才器と将器-

『戦雲の夢』。土佐の戦国大名・長曾我部盛親は強く、賢く、優しい。けれども、野心や己を信じて突き進む心が不足していた。才器としては十分なれど将器としてなりえなかった悲運の武将を司馬遼太郎が描きだす。
時代小説

心形刀 柴田錬三郎-迸る熱量-

文学賞のビッグタイトルの存在は知っていても、彼らの作品は読んだことがない!という人は意外と居るのではないでしょうか?今回は「柴田錬三郎賞」の冠となっている、柴田錬三郎『心形刀』について紹介したいと思います。強烈な個性と独特な切り口が合わさった唯一無二の小説は、ハマる人にはとことんハマるでしょう!!
時代小説

驟り雨 藤沢周平-善人と悪人の境とは-

『驟り雨』は藤沢周平の描いた短編集です。本書の登場人物たちは、ギリギリの状態で生きている市井の者です。彼らが、土壇場で見せる生き様には必ずしも人道的なものではありません。しかし、だからこそ最後の最後で人間性を取り戻す話では感動が大きいのです。一筋縄ではいかぬ人間の生き様にあなたは何を感じるでしょうか?
時代小説

本所深川ふしぎ草紙 宮部みゆき-超人気小説家の時代小説-

宮部みゆき、多くの人が著者の小説を読んだことがあることでしょう。しかし、『火車』などの現代小説は読んだことはあっても時代小説は読んだことはない人もいるのではないでしょうか。『本所深川ふしぎ草紙』はストーリーテラーとしての巧みさが時代小説でも遺憾なく発揮されています!七不思議にちなんだ七つの物語を
時代小説

御宿かわせみ 平岩弓枝 -時代小説×恋愛×推理-

『御宿かわせみ』は1974年~2006年まで32年に渡って、34冊が出版された人気シリーズです。江戸時代×恋愛×推理で、とても読みやすいのではじめて時代小説を読む人にはかなりおすすめの一冊です!幼馴染との恋愛模様や犯人を追っていく推理要素などはまるで江戸時代版名探偵コナンのよう⁉
時代小説

守教 帚木蓬生-守り抜かれる小さな王国-

あなたは今村信徒を知っていますか?豊臣秀吉による伴天連追放令から江戸時代に開国がされるまでの間、200年以上にも渡りキリストへの信仰を貫いたある村人たちの存在を。しかし、こういった歴史を知らずとも、はたまたキリスト教徒でなくとも、『守教』は読むだけの価値があります。きっと心に響くものがあります。
時代小説

時代小説って難しそう、つまらなさそう-時代小説を初めて読む人への覚書-

なぜ時代小説は若い世代には届きづらく、手に取られないのでしょうか。時代小説をはじめて読む人へ向けた覚書を。
小説

砂の王国 荻原浩 -天国から地獄へ-

天国から地獄へ、そんな経験をしたことがあるでしょうか。もし、心当たりがある人はあんな思いはもうごめんだと思っていることでしょう。しかし、天国から地獄へ、を経験する立場ではなく人から聞く立場になったらどうでしょうか?
小説

『あと少し、もう少し』瀬尾まいこ ―もう一つの王道―

陸上小説そう聞いてまず浮かび上がるのは『風が強く吹いている』、『一瞬の風になれ』この二作ではないでしょうか。二作とも文句なしに名作ですよね。そんな陸上小説のなかで、今回私はもう一つの王道『あと少し、もう少し』を推していきたいです!!
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