月西

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時代小説

あきない世傳 金と銀(四) 高田郁-意外すぎる展開-

五代目店主の惣次を迎え発展を遂げた五鈴屋だったが、惣次の非情な商いに反発の声が上がる。取引先にて、幸と比較され面目を潰された惣次は五鈴屋から姿を消す。商才に優れる店主を失った五鈴屋はどこへ向かうのか?
時代小説

幻の声 宇江佐真理-派手さはなくとも-

一人一人が何かしらの過去や事情を抱えながらも楽しく日々を生きようとしている。時に悲しい事件がありつつも、日々を生きる庶民の優しさが柔らかに物語をつつむ。
時代小説

竹光始末 藤沢周平-かっこいい生きかた-

苦難の末に開かれる仕官への道、一人の女を愛した二人の男、命を懸けて本望を果たす者、それぞれの物語に男たちの生きかたがある。時代小説の面白さが詰まった六編の短編小説。
小説

悪の芽 貫井徳郎-加害者としての自覚-

かつていじめていた男が無差別事件を起こした、過去の罪に己を苛む男、現場を撮影した者、加害者の家族、様々な視点から一つの事件を浮かび上がらせる。
小説

流 東山彰良-少年らしい無鉄砲さで-

1970年代の台湾で、無鉄砲な少年の人生を描いた青春小説であり、難しいことは分からなくても楽しめる。一方で、直木賞でかつてないほどの絶賛を集めたすべての人を楽しませる傑作青春小説。
小説

鏡の背面 篠田節子-自分って誰?-

聖女と慕われた小野尚子が死んだ。しかし、遺体は小野尚子のものではないことが判明する。それまで接していた小野尚子とは誰だったのか?事件の背景には、小野尚子に扮して生きていた一人の女の壮絶な人生があった。移ろいやすく不確かな自己に読者は何を思うか……
時代小説

樅ノ木は残った 山本周五郎-忍苦こそ武士道-

山本周五郎の傑作『樅ノ木は残った』、これは単なる伊達藩を救った忠臣の物語ではありません。多くの登場人物がみせる一つ一つの人生こそをぜひ堪能してください。
小説

神様からひと言 荻原浩-たぶんやり直しはいつでも出来る-

「何度でも立ち上がればいい」「何度でもやり直せばいい」、どこかで再生産され続ける薄っぺらな綺麗ごとにはあまり耳を貸したくはないですよね。しかし、本書を読み終わった時には、心からすっとそんな言葉を受け取れるはずです。温かく優しい小説でした。
小説

ザ・ロイヤルファミリー 早見和真-欲望と誇りを乗せて-

山王耕造は、馬主としてあと一歩のところで苦しんでいた。悪目立ちし、陰口を叩かれながらも誰よりも馬を愛していた社長のことを秘書である栗須栄治はよく知っていた。ただ有馬記念を制するために……競馬に興味がない人にこそおすすめの一冊。
小説

アンティゴネー ソポクレス-愛が悲劇を呼ぶ-

ソポクレスの描いた作品のなかで、『オイディプス王』の次に有名な作品が『アンティゴネー』です。『オイディプス王』の続編ともいえるこの作品では、愛情と悲劇がテーマとなっています。アンティゴネーは何を思い、命をかける真似をしたのか?考えることの多い一作となることでしょう。
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