時代小説蔓の端々 乙川優三郎-藩という大木- 『蔓の端々』表題に示す意味を知った時、読者は何を思うのでしょうか。蔓の端々として生きるものの強さ、弱さ、矜持、対して藩という大木とその中で主導権争いをする家老たち。いつの時代にも変わらぬ”群れ”の生き方に悲哀と諦念を感じずにはいられません。 2022.04.01時代小説