2021-01

長谷川等伯は戦国期を代表する絵師であるが、彼のはじまりは一介の地方絵師でしかなかった。等伯が如何にして戦国の世で絵師として成りあがっていったのか？『松林図屛風』はどんな思いで描かれたのか？直木賞を受賞した戦国歴史小説の傑作。

「織田信長の死体は何処へ消えたのか？」謎が今解き明かされる！大ベストセラーとなった戦国ミステリー、信長好きには必読の一冊です。

『心淋し川』は、心町に住む人の六つの物語から成る時代小説です。町に吹き溜まるどぶ川に象徴されるように、「普通の生き方」をすることが叶わず、心町に流れ着いた者たち。情け容赦ない現実を前にしながらも、懸命に生きる姿に心揺さぶられる時代小説になっています。

『はぐれ長屋の用心棒』は2020年12月において、シリーズ50巻も刊行されている人気シリーズの第一作です。引退した老年武士の矜持がきらりと輝く爽快感と円熟さが魅力的な小説になっています。鳥羽亮氏の作品を読んでみたい！と思った人は本作からどうぞ！

『密封』は奥右筆という職業を活かしての「推理」と用心棒が戦う「剣術」の二つの要素から成る時代小説です。人気時代小説家・上田秀人の代表作となる今作は「ミステリー好きで歴史に興味ある人」には間違いなくおすすめ出来る作品になっています！

阿弖流為(アテルイ)、奈良時代から平安時代初期にかけて活躍した蝦夷の棟梁。「蝦夷なぞは野蛮人と」一方的な暴力によって制圧せんとする朝廷に、故郷を想い戦う阿弖流為たち。古代東北の将の生き様は読者の心をも震わせる。吉川英治文学賞受賞の傑作歴史小説。

『1R1分34秒』の主人公は21歳のプロボクサーです。しかし、スポーツものにしてはあまりにも平凡すぎる主人公でヒーロー的要素は一切ありません。特筆すべき才能もなく、何かに熱中して努力を続けることも出来ない。そんな主人公は読者から最も遠ざけたく、かつ近くにいる存在なのでしょう。

歴史×超能力×エログロで魅せた「忍法帖シリーズ」は一大ブームを起こし、後の世にも大きな影響を与えることになりました。今回紹介する『信玄忍法帖』はシリーズ第8作になっています。「信玄の生死」の情報を巡って展開される、異次元の諜報戦をお楽しみください！

『子連れ用心棒』は今までのハードボイルドな剣豪小説とはひと味違う人情味溢れる剣豪小説です！幼い甥っ子を背負いながら戦う竜之介と、幼子ながらも直感の働く鉄太郎。事件の真犯人を突き止め、再び国に戻れる日は訪れるのでしょうか？

大店の跡取り息子の一太郎は病弱で寝込みがちで、そんな彼を過保護に見守る妖たち。ある日、薬種問屋を狙った殺人事件が発生し、一太郎の元にも魔の手が伸びる．．．果たして、一太郎は逃げ延び事件を解決することができるのか？人間と妖が協力して事件を追う、愉快で楽しい捕物帳。